精力善用ってなんだろう
- あ null
- 2022年5月11日
- 読了時間: 3分

『精力善用』とは、
自分の力を
世の中の役に立てることに使いなさい。
ということなのだけど、
世の中というとスケールが大きくて
子ども達にはピンと来ないかもしれない。
噛み砕くと
自分が持っている良さやスキルを、
みんなが楽しむ為に、
どうやって使うかということ。
例えば4人でキャンプに行くとして、
車と運転が大好きで
大きな車を持ってるAさん。
キャンプ大好きで、
テントや色んな道具をたくさん
持っててキャンプにすごく詳しいBさん。
料理がすごく得意で大好きで
めちゃめちゃ手際の良いCさん。
ユーモアがあってみんなを笑わしてくれて
周りをいつも笑顔にしてくれるDさん。
Aさん、Bさん、 Cさん、Dさん
みんながそれぞれの持ち物と、
得意分野や大好きなことを活かして、
役割分担すれば
4人で楽しくキャンプができる。
別にAさんは
Dさんみたい面白くならなきゃと思って
ユーモアのセンスを磨かなくても良いし、
Bさんは、Aさんみたいにお金をたくさん稼いで大きな車を買わなくちゃ
なんて思わなくて良い。
Aさんみたいに車も持ってない
Bさんみたいにテントも張れない
Cさんみたいに料理上手じゃないけど
Dさんは他の人と自分を比べて
自分に無いものを見て
卑屈になんてならなくていい。
人を笑顔にできることは
素晴らしいことだから。
自分の得意なことを活かして、
みんなと一緒に、
その空間を、その時間を
全力で楽しめばいい。
誰かの役に立たなきゃ!って、
無理して頑張る必要はない。
無理して頑張ると楽しく無い。
自分が笑顔になれない。
けど、
運転をしてくれてるAさんに
次のパーキングでコーヒーを
買ってあげたら喜んでくれるかな。とか
Cさんが料理を作ってくれてる間に
野菜を洗ったり、
お皿を並べてあげたらCさんはラクかな、
とか、
自分の出来る範囲で
相手が喜んでくれることとか、
これをしてあげたら助かるだろうなと
思うこととか、
何か自分に出来ることはないだろうか
って考えること。
ちょっとした
気配り
目配り
心配り
それが、精力善用の一歩かもしれない。
誰にでも得意なこと、
苦手なことは必ずある。
自分の苦手なことは、
誰かの得意なことかもしれない。
自分の得意なことは
誰かの苦手なことかもしれない。
だから、
自分の得意なことや出来ることは、
自分にしかない力だから、
その力を自信を持って伸ばしていけばいい。
その力を誰かの
「ありがとう」
のために使ってみよう。
「ありがとう」
言った方も、言われた方も
あったかい気持ちになれる。
やさしい気持ちになれる。
まあるい気持ちになれる。
まるとまるならぶつからない。
柔道をすると
まあるい心が育まれて
ぶつかり合いを避けられる。
だから、
傷つけないし
傷つかない。
喧嘩もない。
争わない。
人はみんな、
今ここに生きてる仲間で家族だから
そもそも争う理由なんてない。
ありがとうの
素敵な連鎖が広がれば
世界は平和になるんだと。
嘉納治五郎先生は分かっていたんだよ。
だから
『精力善用』
という言葉を作ったんだよ。
武徳学道館
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